ガスかIHか
買ったフライパンが使えないと言って、お店に商品を持ってきたお客さん。
「レシートもないけど、調べるのでフライパン持ってきて欲しいって言われたから」
誰かが電話で話を聞いてるはずだけれど、引き継ぎもメモもないので、
「すみません、最初からお話お伺いしていいですか?」
「ガス火用のフライパンをセンサーコンロにかけると三分くらい加熱すると火が弱くなる、火も消えてしまう、もう一回火をつけ直さないといけない。使えないので返品したい。それと、もうひとつ小さいサイズのフライパンを買ったがそちらも同じなので、使えないと思って、こちらは粗大ゴミに出して捨ててしまった」
「レシートはお持ちでないんですね」
「はい、ないです」
「ガスコンロのメーカー、機種はわかりますか?」
「大阪ガスです」
「ははぁ、大阪ガスですね」
どうやら大阪ガスのSiセンサーコンロであるらしい。このセンサーコンロは鍋の底面の温度が250度を超えると弱火になり、それが続くと火が消える。もちろん安全のためである。中華料理をする際には強火で加熱したいから、センサーを解除するボタンもあるが、これも基本加熱しすぎると火が消える。限界が290度になるだけであるからだ。
既にひとつフライパンを捨ててしまったというお客さんに対し、センサーコンロの説明をするのはためらわれたので、
「それではこのフライパンはお預かりして、原因をメーカーにといあわせまして、理由がわかりましたらご連絡致します、今回はご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした」
と言って、帰っていただいた。
そのあと、鍋担当者に引き継いで、あとはよろしく頼んだぜ。
担当「え?だって、電話ではIH使ってるって言ったよ!ガス用のフライパンでIHじゃ、それは使えないって、そう説明したのに」
私「コンロのメーカー聞かなかったでしょ?大阪ガスがIH作ってるわけないでしょ?」
担当「ほんとに大阪ガスって言った?」
私「大阪ガス。ちゃんと聞いた」
担当「IHですかっていったら、『はい』って」
私「それはSiのことじゃない?Siセンサー」
担当がメーカーに電話して説明を聞くと、どうもやはりセンサーコンロではそうなるらしい。
担当は「お客さんに、フライパンは正常で、ガスコンロのせいです、って言ったら怒らないかなあ?」と悩んでる。
私もそう思ったんで、その場でお客さんに言うのはやめたよ。ごめんね。
志村けんのコント
飲み屋で知り合った水商売の社長に、「パートをやめて、スナックの雇われマダムにならないか」と請われて、その気になったお方がいたんですよ。
水商売とはよく言ったもんで、儲かるかどうかなんてほんとに水物。
昔宇都宮の営業所に勤務していたとき、よく行っていた居酒屋の若旦那は、はたちの頃東京でホストクラブで働いていたんだそうです。
「ナンバー2だったのよ」
ナンバーワンと言わないところがよくある話でそれっぽい。そこそこ稼いでいたそうです。しかしホストなんていつまでも続くもんじゃないしね、その後家業を継いで真面目に働く道を選んだそうです。
その彼は26歳の夏、くも膜下出血で亡くなりました。
さて、雇われマダムとやらになるべく、パートをやめると言い出した彼女、当面は給料なしだそうです。
「軌道に乗ったら、歩合制でバンバン入ってくるから」
軌道に乗る乗るって、いったいいつのことよ?と周りでは危ぶむ声多数。
案の定数ヶ月無給料で
「お客さんがいないときはしたの店の手伝いをしている」
「賄いのご飯は食べさせて貰ってる」
「お客さんの予約があるときだけ行くことになってる」
「しばらくお店の仕事がない」
とあっという間にランクダウンして、歩合制でガッポガポどころではなくなってきてます。
パートをしていたら少ないながらも給料が入るし、社会保険だってあるのに、なんでそんなもんに賭けることができるのか。人間地道が一番ですよ。
だいたいスナックのドアを開けたら、若くて美人のママがいるって言うんならともかく、×××がいたんじゃ、お客もびっくりですゼ。
志村けんのコントじゃないんだから・・・・。
クレーム頂戴しました
20日に、マネージャーがこんなのきてるんだけど、といって見せてくれたのが私宛のクレームの紙。所定の用紙に書き込まれていたのは、
「日用品のレジの××(黒塗り)は無表情、無愛相(原文ママ)。
5%割引の日なのに、カードの有無を聞いてくれなかった。あやうく割引してもらえなくなるところだった。
私が小銭を出し間違えたのを、後ろの客と一緒になって笑った。
お詫びはいらないので、きちんと教育しなおして欲しい!」
「店員が無表情だ」って怒っているのに、笑ったら笑ったで、馬鹿にされたと思うのか・・・。
割引カードも持ってるかどうか聞かないと、プログラム上レジが先へ進まないので、必ず聞いているはずである。結果として割引しているようだし、いいんじゃないの。あまりカードカードというと、今出そうと思っていたのに気分が悪いとか言われたりするし、何をやっても文句ばかりだ。
後ろのお客さんも巻き込んで笑われているとか、もはや被害妄想レベル。そんなことやってませんってば!
こんなクレームでも、苦情処理票に原因、対処方法などを記入して、総務マネージャー、副店長、店長と回っておわび行脚しに行かなくてはならぬ。なんという時間の無駄。
もしかして、これが目的か???おそるべし、クレーマー。
本日のクレーム
八の日のセール日は忙しい。
レジが少し空いたそのときにお客さんが来て「広告のアイロンはどこにありますか」といので、売り場を案内しました。
「見本はないの?重さが知りたいんだけど」
売り物をひとつ開けて、手に持って試してもらうと、
「これ買います」
ありがとうございます。あけたのはピンクだけど、あけた方ではない黒のアイロンをお買い上げ。
レジに戻ると3人並んでおられる。いつの間に。急いでアイロンのレジを済ませて、次のお客さんに
「大変お待たせしました」というと
「お待たせしましたじゃあないわよ、一声かけていくもんでしょう。こんなに待たせるなんてどうなってるの。こういう時は人を呼ぶなりなんなりするものよ」
(こりゃイカン、さっさとレジ済ませて帰ってもらおうとレジを打ちながら)
「はい、申しわけございません」
「そんな口ばっかり、ホントはそんなこと思ってもいないでしょ」
(どうしてわかったの)
「いえ、ホントに申しわけなく思っております」
(心がこもってないよう~)
「1285円頂戴いたします。ありがとうございました」
「このままでは済ませないから覚えておきなさい!」
と言い捨てて、商品をひったくるようにして帰られました。
次の次のお客さんは別にヽ(*`Д´)ノっていたりはしなかったので、何事もなかったようにレジ業務に戻ったのでありました。
そんなに待たせたのかとレジの記録を見ると、33分のレジのあとは、アイロンのお客さんが37分、激おこお客さんは38分。最大差し引き4分。となりのレジも稼働していたので、人のいないレジに並んで待つこともなかろうに。
「このままでは済ませない」って?
このあとどんなことを言ってくるのかこないのか?
明日明後日は休みなので続きがわからないのは残念なり。
ダチョウの竜ちゃん
今日は雑貨の教育の一環で、本部からトレーナーがやってきました。
最初に見たときは、なんや難しい顔してるなあと思いましたが、いや、誰かに似てる、そうだ!ダチョウ倶楽部の上島竜兵だ!と思ったが最後、ニヤニヤ笑いが止まらなくなり往生しました。今年の会社方針や接客用語等をすべて暗唱しているのは偉いなあと感心しました。私には無理だわ。
重箱の知識伝授!
五段のものが正式であり、一番下の段にはなにも入れないのだそうです。へええ。
うちの田舎では重箱に詰めたりしなかった。皿に盛りました。
祝い箸の知識伝授!
柳の木でできた中央を太くした丸い箸を使います。(中国製の安物はアスペンというポプラ材を使っています)正月7日間同じ箸を洗って使いまわす。洗って箸袋に戻して使うのだそうです。へええ。
(ウチでは元旦におせちがなくなったら丸箸も終わりで、捨ててしまいます。不衛生な感じで嫌なのよ。洗うと誰がどの箸使ったかわからなくなるし。だから安物で結構です)
正月はなぜ祝うのかという項目では歳徳神(としとくじん)がおいでになるので、めでたいからだとか。これをトレーナーが「サイトクジン」と読んでいて、違和感が・・・。ほかに「有無」も「ユウム」と読むし。いや、そこは「うむ」でお願いしたいところです。
そしてドライヤー。今は普通の何もないドライヤーは数%しかなく、ほとんどの商品がナノイーとかマイナスイオンとかの付加価値付きだそうです。
マイナスイオンでつやつやサラサラだというので、左の髪をブラシでとかしながらドライヤーを当てること一分、当ててない右と比べてみました。ちょっと手触りが良くなったけど、それはブラッシングと熱の効果かもしれへんし、そもそもマイナスイオンてなんやねん。
マイナスオンの説明書きには、マイナスの丸の周りにH2Oがぐるりと取り巻いている絵があって私はますます混乱する。
「マイナスイオンって何?」とこっそり家電担当に聞いたところ、
「まあ、マイナスイオンとしか言えへんし」
「水の分子が電気分解してマイナスの電荷を帯びてるとかそういうのとも違うの」
「そういうのとは全然違う」
そんなに言い切ってなおかつマイナスイオンの存在を信じて疑わないんだ。なんだろうね、世の中に原子でも分子でも電子でも説明のつかないもんがあるのかよ・・・・。
参考
(明治大学コミュニケーション研究所)
男手が欲しい職場
昨日は無事棚替えを終えて時間通りに帰れたので、ジブンよくやった、と思っておったのに、今朝売り場に行ってみたらまだ天吊りのボードが残ってた。什器は片付けてくれたけど、ボードまでは片付いてなかったのかふむふむ、とりあえずPOPをつけてしまおうと思ったそのとき、後ろから方をぽんぽんと叩く人有り。アラ,加食のM森さんじゃあありませんか。
「ちょっとあんた、あれ見て」
「はぁはぁ、あれですね。片付けなくちゃいけませんねえ」
「あったりまえでしょ!」
わかっちゃいるけど、わたしゃ今来たばっかりなんだよ、この後片付けようと思ったんだけど、言い訳するのも面倒だったからね。
「あんた、社員に頼んであれ片付けなさいよ、わかった?」
この人はいつもこう言う言い方するんだったなあ。でも気がついたんだったら、やってくれよと心の中で密かに思わないでもない。
そうは言っても家庭用品はマネージャー以外全員女性なのでありまして、今日はマネージャーも休みだし、まあ私がやるしかないかねえ。というわけで、6尺の脚立担いで天吊りボードを外しました。こんなのアラカンのババアの仕事かい?
棚替え
本日棚替えのため休日出勤でした。昨日振替で休んでます。
コスメ雑貨の商品は目立たないところにあり、なんというか盲点のような場所でしてうっかりすると気がつかずに通り過ぎてしまいそうです。
この度、どういうわけか食品売り場にモノが置けるようになりました。食品売り場の菓子(飴類)のゴンドラ4台を空けてもらって、そこへゴンドラ5台分のコスメをブチ込むのですが、スペースに無理が有りまして、ああしてこうしても幾分か入らないモノが出てきます。
「物理的に入らん!!」
横の袋菓子をのけてもらうことに話が付いてるそうなので、食品担当に声をかけて空けてもらう。
「ここ売れるんだけどなー」
いやなんかい。そんなことはこっちの知ったこっちゃないのであります。早くしておくれ。今日中に棚替えしないと帰れません。
横は柱なので、ゴンドラではなく網にフックがけして、そこに歯ブラシを掛けましたが、これでおよそゴンドラ半分。それでも入らないものは入らない。残りはカートンに詰め込んで二階のバックルームに格納しました。
シャンプー類が高価格帯であって、食品のついでに買う価格じゃないと思われますので、このあたりを減らして、リーズナブルな商品に置き換えたいと考えております。
スペース的にコンビニで必要なものをピックアップする程度で品揃えしたらいいと思うのに、本部のすることはようわからんので有りました。