よしなしごとダイアリー

日常のあれこれをああでもないこうでもないと考える

トランス脂肪酸

ネットで見かける「マーガリン有害論」。自然界に存在しないトランス脂肪酸を含んでいるので細胞膜を破壊して、痴呆の原因になる、クローン病の原因になる、アレルギー、心臓病、ガンになる・・・。
ホントにそうなのか調べてみましょう。
マーガリン工業会の見解
http://www.j-margarine.com/newslist/news8.html

マーガリンは液体の油脂(不飽和脂肪酸)に水素をつなぎ手として固体にするものです。さて、「トランス酸は、液体の油を固体脂に替える際に生成しますが、自然界には乳や乳製品、反芻動物にも脂肪中に4〜5%含まれています」というお話です。ここで、「自然界に存在しないトランス脂肪酸」というのが間違いだとわかります。
飽和脂肪酸はというのは直線型であるのですが、有害論では「トランス型は直線的でシス型の正しい脂肪酸はU字型になっている」というのが根拠になっていたりして、ワケワカランコトも言われています。

それではバターなら安心かと言うと、飽和脂肪酸は血中LDLコレステロール濃度を上昇させるので食べすぎは禁物です。アメリカ人と比べると、日本人の食生活なら今のところ大丈夫な範囲ではあります。

まあ、朝食のマーガリンを止めるほどの危険はないようです。何事もバランスよく摂取するようにという、あまり面白みのない結論でした。