よしなしごとダイアリー

日常のあれこれをああでもないこうでもないと考える

阪神大震災10年に寄せて

きのうは阪神大震災から10年ということで、どのテレビも震災特集やってました。
ウチはその頃マンションの1階でしたが、震度5強のゆれはそりゃすさまじかったです。逃げるとか立ち上がるとか何も行動できませんから、子どもに覆いかぶさって布団をかけ、ひたすら揺れがおさまるのを待ってました。
そのときダンナは必死でテレビを押さえていたので、のちに「あなたは子どもやあたしよりテレビが大事だった」と言われることになるわけです。まあ、テレビが倒れてきたら怪我してたいへんだからってことで許してあげましょう。

その日、長田の両親を連れて帰るべく車ででかけたダンナは夕方遅くなって帰ってきました。うちで待ってる間も余震があるし、気が気じゃなかったですが、両親は無事生きてました。そのときいっしょに隣のうちのおばあさんも連れてきてまして、寝ていたところにタンスが倒れてきて下敷きになり、歩けないのでした。トイレに担いで連れて行ってもオシッコもでない状態で、痛がってはいないものの、怪我をしているのは間違いないようでした。お向かいの外科医院にこういう状態なんだが、往診して看てもらえないかと夜訪ねたところ、「ウチでは扱いきれないから入院設備のあるところに行ったほうがいい」と言われました。(今思えば、診察の一つもしてくれてもよかったんじゃないかと思いますけどね。)心配しながら朝を待って江井ヶ島の病院へ行ったら、骨盤骨折で即入院。このおばあさんの家族も宝塚で被災していて、息子さんが江井ヶ島に来るまで一週間を要しました。その後も時々見舞ったにもかかわらず、おばあさんは退院することなく病院でなくなりました。

http://takizawa.ne.jp/earthquake/akashi-org.html