一代雑種
先日に続き生物の時間です。
雑種動物には違う種類の動物を掛け合わせてできる「種間雑種」いうものがあります。
この雑種同士には生殖能力はなく一代雑種と呼ばれます。
種が違うと繁殖しないのですが、ネコ科の動物は人工的に子どもを作ることもあります。パンテラ属であるトラ、ライオン、ヒョウ、ピューマなどはもともと同じ種であったものが各大陸ごとに異なった種になったものです。近縁なので雑種ができるのでしょう。
阪神パーク動物園のレオポンなどはその珍しさもあって人気がありました。近年は学術的に意味がないとしてあまりつくられないようです。
レオポン(雌)はトラと交配して「タイポン」を作る試みもされましたが死産でした。見世物をつくるような雑種はやはり可哀そうです。
(ライガー ライオン+ トラ
レオポン ヒョウ+ ライオン
タイゴン トラ+ ライオン
ジャグリオン ジャガー+ライオンなど)
http://www.icom.co.jp/beacon/web_topix/019.html
イノブタはいのししとブタの雑種ですが家畜化を目的として作られています。
(イノブタ イノシシ+ ブタ )
ロバとウマを掛け合わせてできるラバは粗食に耐え力がつよい特性があるので家畜として価値があります。その逆の雄ウマと雌ロバの組み合わせだとケッティという動物ですが、これは母体が雌ロバなので力が弱くて役に立ちません。
那須サファリパークでは2003年にジンキー(シマウマとロバ)が誕生しています。
旭山動物園にはドブラがいます。
(ラバ 雄ロバ+ 雌ウマ)
(ケッティ 雄ウマと雌ロバ)
(ジンキー 雄シマウマ+雌ロバ)
(ドブラ 雄ロバ+雌シマウマ)←これはゼブロイドとも呼ばれる。
ウマではほかにも
ゼブロース 雄シマウマ+雌ウマ
ホーブラ 雄ウマ+雌シマウマ
などがあります。(#命名は雄が前で、雌があとになります。)