よしなしごとダイアリー

日常のあれこれをああでもないこうでもないと考える

恍惚の人

田舎の叔母から電話があって何事かと思えば、
「あんたのおかあさんね、あれは病気だから病院連れて行きな」
おだやかではございません。
体の具合が悪いというわけではないのですけどね。
うちの母がどうやらひとりでバスに乗って実家へ帰り、兄嫁に向かって、
50年前に預けた着物が風呂敷に二つあるはずだから返して欲しいと言ったとか。

3年ぐらい前からおかしかったんですけどね。出かけて行ってまでそんなこと言うとは・・。
普段は普通に生活出来ているのに、ところどころに妄想が入っているんですわ。
私が帰省したときも、私に向かって「だれそれに布団を預けてあるんだけどあれはお前にやるから」とか、「座布団袋をだれそれが持っているから今から行って返してもらって来い」とか、とにかく物に執着して困ります。本人にとっては嫁に来る前の貸しを返してもらうつもりのようです。じっさいそんなものあるわけないので、いや今忙しくて取りにいけないとか、あとにするわとか答えてごまかしました。(執着するものが布団や着物というのがなんともはや)
父親にひとりで出歩かせるのはご迷惑だから辞めてねって言っておきました。家族内なら別にどうってこともないのに、人様にご迷惑になるようだとまずいかもなあ。