よしなしごとダイアリー

日常のあれこれをああでもないこうでもないと考える

ブルーマー

ブルーマー服

最近の女子の体操服は短パンが採用されておりますので、ブルマーは廃れてしましました。

むかし小学生の頃わたくしなどは「ちょうちんブルマー」をはいていたような記憶があります。あのひだひだのいっぱいついた紺の木綿のパンツ。中学のときはビニロンという合成繊維でできた白の体操服(長ズボン)でした。
ぴったりしたブルマーをはいたときもあるような気もするんですが、高校のときはそうだったかなあ?(体育の時間そのものが嫌いだったのでほとんど思い出せないことが判明)

さて、ブルマーという代物は、アメリカのE.S.ミラーがトルコのハーレムパンツを参考に考案し、1851年ごろアメリア・ブルーマー(1818〜1894)がこれを着て世間に広めたそうであります。ブルーマー夫人はジャーナリストで女性解放運動家でした。ブルーマー服の着用は婦人の社会的地位の向上をめざす上に婦人服の改良がぜひとも必要であると考えためでした。
絵を見るとたっぷりギャザーを取った足首まであるパンツに短いスカートを組み合わせ、コートを着てツバ広の帽子をかぶってます。今で言うブルマーは初期のブルーマー服から大分改良されたようですね。
欧州にまで出向いて宣伝に努めたブルーマー夫人のおかげか、英国の女性冒険家イザベラ・バード・ビショップ(1831〜1904)はブルーマー服を着て世界を旅し乗馬もたしなんだそうです。さらに自転車の発明によって女性も自転車に乗るということになり、ブルマースタイルは広まっていきました。当時の女性のファッションはコルセット、ペチコートと丈が床まで届くドレスであり、これで自転車に乗るのは無理っぽいですからね。
世紀末の英国でブルマーレストランなる風俗があったというんですがほんとうでしょうか。
http://www7.ocn.ne.jp/~elfindog/newgirl.htm

ブルマーはその後体操のときに着る服として採用され、改良を重ねて今で言うブルマーに変遷していったのであります。
ちょうちんブルマーからぴったりタイプのブルマーになったのは、どうやら東京オリンピックの女子バレーボールチームによるところが大きいらしいです。