よしなしごとダイアリー

日常のあれこれをああでもないこうでもないと考える

江戸の誘惑

江戸の誘惑

チケットが当選したので、息子といっしょに神戸博物館にビゲローコレクション肉筆浮世絵展「江戸の誘惑」を見に行きました。着物を着ていくと入場料が半額になるというので、無理してでも着物を着ようと思ってましたが、タダ券もらったんで辞めました。


13,4日はこうべまつりで、すごい人出でした。
雨の中のサンバカーニバルとか民謡をおどるおば様たちの千人行列やらを抜けると、旧居留地の神戸博物館。


先週TVでも見た北斎の枕屏風の美しい色彩におどろき。枕屏風と言うのは枕元に置いて寒さ避けにするものだということですが、この屏風は新婚さんか遊郭向けに作ったものではないか解説されてました。つまり「今夜は二人で燃えよう」「今夜は寝かせないよ」ってな具合?
「龍蛇」「龍虎」のちょうちんの気の遠くなるような復元作業(半年かけたとか)にも感動。ちょうちんからはがして紙をくるくるまいた状態で運ばれてきたので、100年ぶりにちょうちんの形に戻されたのですが、少しずつ形のずれがないように修正しながら復元したら、二つのちょうちんはおおきく形の違うものであったのでした。


歌麿の「遊女と禿図」は細密に描かれた着物の柄と質感にうっとり。内掛けには小さな鈴が無数につけられているので、歩くたびに鈴の音がしたことでしょう。金で縁取りを施した豪華さもすばらしい。白地の着物の織の文様も貝殻を入れた顔料で立体的に表現されています。


このあと名古屋・東京でも開催されるそうですが、一足早く見れてちょっとうれしい。

http://www.asahi.com/boston/
江戸の誘惑公式HP