よしなしごとダイアリー

日常のあれこれをああでもないこうでもないと考える

常用漢字のススメ

学校の講演会で「日本語力教育のすすめ」というのがありました。
資料があったので一部ご紹介します。


常用漢字は1945字しかなく、パソコンなどで文章を作ると書けない漢字もホイホイでてくるので難しい漢字を使いがちです。
常用漢字にとどめる重要性を学生に教えるため、「この文章の漢字が全部読めた学生だけは、常用漢字以外の漢字をレポートに記述していても減点しない」と宣言するのだそうです。
今まで11年間全部読めた学生はいないそうですよ。


「次の文章を読め」
著者の研究対象としている魚介類は、
鮪、鮎、鮒、鮖、鮗、鮭、鮫、
鮟、鮴、鯉、鯀、鯊、蛸、鯏、鯒、
鯖、鯛、鯤、鯔、鯡、鰌、・・・鮃である。


正解は
まぐろ、あゆ、ふな、かじか、このしろ、さけ、さめ、
あんこう、ごり、こい、コン、はぜ、たこ、うぐい、こち、
さば、たい、コン、ぼら、にしん、どじょう、ひらめ、です。


「鮟」のアンは鮟鱇(あんこう)のことですが、日本では鮟の一字だけではあまり使いません。

このうち2つは魚介の名前じゃないのですね。

「鯀」のコンは古代中国の伝説上の人物(史記)。父は五帝の顓頊であり、子に夏の帝禹がいます。
「鯤」のコンは魚の卵の意味もありますが、「荘子」にでてくる想像上の巨大な魚のことで、とても大きな物のたとえにも使われます。


そら、読めないわ。漢字検定超一級クラス。
ちょっと問題がキタナイような気がするんですけど。