舌の味覚地図はまちがいである
子どものころ舌には塩味甘味酸味苦味の4つを感じる部位があるという説を聞きませんでしたか。
1800年代に発表された説だそうで、当時はろくな官能検査も実験もなされず舌先は甘み、両側は酸味苦味は舌の奥などとされたものです。
その後20世紀になってもたびたび教科書に取り上げられおなじみになりましたが、これはもう否定されている説なんだそうです。
トリビアの泉の「ガセビアの沼」でもこれはガセであると放送されているのですが、いったん覚えたものはなかなか抜きがたいものがあります。
苦い粉薬なんか飲もうとするときには、ついつい「苦味は下の奥のほうだったなあ」などと想起してしまいます。
舌の先の粉薬を乗っけて奥のほうにつかないよう工夫しながら飲んでも、いかようにしても苦いものは苦いです。
無駄と判っていてもやってしまうのだねえ。
http://med-legend.com/mt/archives/2006/02/post_794.html
http://homepage3.nifty.com/adeno1/sci/bio.htm