よしなしごとダイアリー

日常のあれこれをああでもないこうでもないと考える

学校給食週間

今日の朝刊はいっせいに給食費滞納問題を取り上げていました。


なんで昨日この問題が文部科学省から発表されたのかというと、1月24日から学校給食週間だからでございます。


「学校給食は、明治22年に貧困児童を救済する目的で始められましたが、昭和19年に戦争のため給食が中断されました。戦後、昭和21年12月24日から、東京・神奈川・千葉の三都県の学校で全児童を対象に試験給食が行われました。文部科学省ではこれを記念して、毎年、冬休みと重ならない1月24日から1週間を全国学校給食週間としています」


給食費は月額3300円くらいのものでした。さしたる金額ではないし自動引き落としなので、うちでは未払いはなかったと存じます。


しかしそれも小学校の6年間だけ。大阪・兵庫ではほとんどの市町村で中学校の給食を実施しておりません。たしか西宮市では中学でも給食があると聞いてうらやましく思ったものです。愛情弁当だとかいいますが、毎朝お弁当作るのは結構たいへんだものね。


やはり全体的に日本の家庭が貧しくなっているのでしょうか。沖縄の滞納率が一番多く(未納率6.3%)次いで北海道です。
餓死するほど貧しくはないものの、優先度からいって、払わなくても給食は食べられるから払わないのではないかと思うのです。
しかし、滞納だ滞納だと大騒ぎするなら、それは児童の責任ではないのでありまして、いっそのこと義務教育の給食は無料にしたらどうだと思うのでした。先進国の中でもとりわけ日本は教育に対して税金が使われていない国なんですから。


今朝の朝日新聞の投稿には
「世界では今も3億5千万の子供たちが飢え、そのうち1億人以上が学校に通っていないことに関心を払う人は少ない。(中略)
給食がでるとなれば、親も子供を学校に通わせるようになる。
国連世界食糧計画WFP)が32カ国で行った調査によれば、給食が導入されてからの1年間で、就学率が男子は22%、女子は28%向上した。ドロップアウトする生徒も大幅に減った。給食は飢饉と貧困の悪循環を断ち切る切り札となったのである」(WFP日本事務所代表 玉村美保子)
とあり、学校に行って給食を食べることがどれだけ重要であるかという原点を見る思いがいたしました。


http://www.kknews.co.jp/kenko/021214a.html
「給食の外部委託化進む」