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よしなしごとダイアリー

日常のあれこれをああでもないこうでもないと考える

腹囲85センチメタボの呪縛

朝日新聞の連載「ニセモノ社会4」は「腹囲85センチメタボの呪縛」でした。(08年1/5)


06年5月に発表された厚生労働省のメタボ診断基準・男性腹囲85センチには異議アリとしたわたくしですが、今年4月からは企業で「特定健康診査・特定保健指導」が義務化されます。腹囲85センチ以上はメタボリック症候群の予備軍であるとして指導の対象です。厚生労働省はメタボ該当者と予備軍を5年後に1割以上減らす目標を掲げ、未達成の企業には「罰金」があるそうです。社員のメタボを減らせなかった会社は2013年から負担金の増額が待っています。冗談じゃないってばよ。5年後の罰則を見越して、今のうちに腹囲を水増しして測っておいて、5年後は腹をへこませて測るといいかも知れません。


さてこの不思議な基準の85センチ。
「基準は00年、日本肥満学会で作られた。同学会理事長で住友病院(大阪市)の松澤佑次院長(66)は「無理して85センチにする必要はない」と断言する。
 松澤院長自身、かなりのメタボ体形である。100センチを越えていたふくいをひきしめようと、毎日エアロバイクをこぎ、汗を流す。腹囲は95センチまで減った。
 「見た目は太鼓腹でも健康そのもの。私が身を持って証明する」と話す。では85センチ基準はなんだったのか。「内臓脂肪が100平方センチある男女数百人の腹囲の平均値として、男性85センチ、女性90センチ以上という数値を設定した」と解説する。「ただ、ウエスト85センチはわかりやす過ぎた。厚労省が目を付け、利用された面もある」ととまどい気味だ」


「内臓脂肪が100平方センチ」・・・、この人たちが有病者であるとかいうわけではありません。
(被験者は男性554人、女性194人)
でもこの数値のおかげで年間5兆円の医療費が増えるんじゃないかといわれてますからね。責任軽からず。


「「メタボ対策の犠牲者は今後も増える。」そう指摘するのは東海大医学部の大櫛陽一教授(60)。腹囲85センチを越える自称「ちょいメタ」だ。
厚生労働省の診断基準が発表された06年5月、目を疑ったという。内臓脂肪が引き金になる心筋梗塞脳卒中の発症との関係を直接調べていたわけではなかったからだ。
「どうして世界一の長寿国で働き盛りの男性をあえて病人扱いするのか。ウエスト85センチは適度な脂肪もあり、病気に絶えられる体力を供えている。基準は根拠がない」


http://www.mainichi.co.jp/universalon/clipping/200707/164.html
毎日新聞 ユニバーサロン 闘論:メタボ症候群の基準 大櫛陽一氏/松澤佑次氏」