よしなしごとダイアリー

日常のあれこれをああでもないこうでもないと考える

カレンダーのはなし

カレンダーの語源はラテン語で帳簿を意味する「calendarium」。
ローマ暦で朔日(陰暦でついたち)を意味するラテン語「calendae」から。
古代ローマでは利益の計算や利息の支払いが朔日ごとにおこなわれていたため、「朔日」から「帳簿」、さらにカレンダーが生まれたと考えられている。
http://www.vdgatta.com/note_fasti.html(語源由来辞典)より


さて、英語で呼ぶ月の名前が不思議なのは、ラテン語の数字と月がずれてることです。
9月がセプテンバーで「7」、10月がオクトーバーで「8」であるのはなんでなのか。


むかしむかしの紀元前8世紀ごろ、ロムルス暦という最初の暦がローマで作られました。(このあたりは伝承や推測によるものもあるそうで、確定的ではないとのこと)


この暦は3月から始まります。3月は軍神マルス」、4月は「花開く(aperio)」、5月は豊穣の女神「マイア」、6月はローマ最高の女神「ユーノー」にちなんで名づけられ、7月以降は5,6,7,8,9,10のラテン語の数字が付けられておりました。


3月 Martius 31日
4月 Aprilis 30日
5月 Maius 31日
6月 Junius 30日
7月 Quintilis 31日
8月 Sextilis 30日
9月 September 30日
10月 October 31日
11月 November 30日
12月 December 30日
1月
2月 ―― 約60日


ベースが太陰暦なので1月が30日、農耕に使う暦なので冬の間の1.2月の相当する期間には名前がなかったそうです。


さて、前710年ころ、ヌマ暦に切り替わります。1年を12月と定めて1月を「ローマの古い神で、特に『門』と『始まり』の守護者、ヤーヌスにちなんで『ヤーヌアーリウス』」と、2月を「年の終りの清めの儀式、フェブルアにちなんで『フェブルアーリウス』」と名づけました。


「前153年に今日の1月にあたるヤーヌアーリウス(Ianuarius)が行政に関する年度はじめとなり、新たなコンスル(執政官)の就任が1月1日と定められた。そのために、この年から一年の始まりが1月1日となった。
この改定によって、今日の9月から12月を指す月の名前と言葉の意味のずれが生じた。」
http://www.vdgatta.com/note_fasti.html


ここでございますね、2ヶ月ずれたのは。
ここで2ヶ月ずれとりますよ、
大事なことなので2回言いました。


いまのグレゴリオ暦のもととなったユリウス暦
「前46年にカエサルはそれ以前の暦を廃止して、前45年1月1日から新しい暦を始めた。この暦はユリウス暦と呼ばれるものであり、エジプトの太陽暦を元にして、一年を365日とした。」
のだそうです。

前44年にカエサルの名にちなんで7番目の月がユーリウス(Iulius)に、後8年にアウグストゥスの名にちなんで8番目の月がアウグストゥスと改名されたのでした。
自分の名前をつけちゃうところがシーザーは偉い!(いろいろな意味で)


参考
http://homepage3.nifty.com/such/shumi/shumi1/calendar1.html
「カレンダー(太陽暦)の成り立ちについて 」(Topaz Garden)


http://koyomi.vis.ne.jp/directjp.cgi?http://koyomi.vis.ne.jp/reki_doc/doc_0310.htm
「2月だけ28日になったわけ」(こよみのページ)