よしなしごとダイアリー

日常のあれこれをああでもないこうでもないと考える

寿司の数詞は1貫

http://www8.plala.or.jp/izumizusi/rekisi.htm
「寿司の歴史」より


「握り寿司の数え方
握り寿司を数えるときの助数詞は「貫(かん)」である。寿司用語としての貫は元来、数量(個数)ではなく、おおよその質量(分量)を表す単位として用いられる。相当分量は1貫あたり約40〜50g前後(現在の標準的な握り寿司の2個分程度)であり、握り2個で1貫と数える。通常、1個の場合は「半貫」と計数するが、1貫(約2個分)の大きさを満たす場合に限り1個でも1貫と計数する場合がある。また別の数えかたとして、一部地方には1貫分の分量を3個に分け、3個で1貫と計数する店もあるが2個で1貫とするのが通例である。また、あまり一般的ではないが、古来より一人前に相当する量の握り寿司を「一貫揃い」と言い、1ネタ半貫づつの握りを詰めた寿司折を「半貫折」と称する場合がある。
寿司における貫
助数詞を貫とする語源と、握り2個で1貫と数えられるようになった理由、また1貫あたりに相当する分量の確定には様々な説があり、最も有力とされるものには次のような説がある。
江戸時代、当時流通していた穴のあいた銭96枚を銭さしに通してまとめると100文(銭さし百文、通し百文)として通用し、これを10個まとめて輪にした960文が1貫(銭さし一貫、通し一貫、1000文)として通用していた。この通し100文の重量が360gであり、当時一般的だった寿司とほぼ同じ重量であった事から、景気を付けて当該寿司を貫という助数詞で計数していたと伝えられている。江戸年鑑によると、その際の寿司は現代の押し寿司の様なものであり、大変贅沢な縁起物と考えられ「一貫鮨」とも呼ばれていた。また、それは寿司飯の上に9種類あまりのネタを載せた大きな食べ物だったとも伝えられている。 」


この説では1貫で2個の寿司という数え方ですね。かくいうわたしも1貫は2個だと思ってました。昭和後期からは1貫1個と呼ぶのが多くなってきたように思います。


http://www.yukan-fuji.com/archives/2007/10/post_11037.html
「言葉のタネ明かし『1貫』銭1貫でにぎり寿司2個」(夕刊フジ ブログ)


ここでもおじさんは1貫で2個だったという記憶ですよ。


語源について、
http://www.japanknowledge.com/nihongo/column_kaz_s070604.html
「コラム 日本語力を鍛える」
ではいろんな説が紹介されています。どれとも定めがたし。江戸時代からの通ぶりたいお客さんが符丁として使用していたのかもしれませんね。それをまねて一般人が使うようになったものの、全国的に通用する単位ではなかったのかもしれません。