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よしなしごとダイアリー

日常のあれこれをああでもないこうでもないと考える

マルコ・ポーロの蘇州(スージュー)

かのマルコ・ポーロも訪れたと言う蘇州。「13世紀にここを訪れたマルコ=ポーロ(注2)は「東方見聞録」で蘇州の美しさを“東洋のベニス”と称えた。このほかに中国では、他の景勝地も含めて“生まれるなら蘇州、住むなら杭州、食べるなら広州、死ぬなら柳州”と言われているとか. .」
http://www.ex.biwa.ne.jp/~abinadi/sub3.html


ヴェニスにも比肩する水の都だそうです。それはそれは。
東方見聞録」を紐解くと、


166 スージュー市


スージュー(蘇州)はとても立派な大都市である。住民は偶像教徒でカーンに隷属し、紙幣を行使している。彼らの生活はもっぱら商業・手工業である。生糸の産額が莫大なので、衣料用の絹布が大量に織造されている。富裕な大商人の数も少なくない。この町は非常に規模が大きくて、周囲60マイルにも達する。城内人口も稠密で、とてもかぞえ尽くせないほどである。実際のところ、もしスージュー市の人口がすべて武人であったなら、マンジ人はそれだけの兵士でもって全世界を優に征服できたであろう。しかし、彼らは武人の性ではなくて、商才にたけた商人、万端の技芸に巧みな工匠であり、中には自然哲学の理に通暁する大家や宇宙の神秘を体得した名医などもいるし、呪術を会得し占ト術を窮めたものも少なくないのである。


この都市には6千の石橋があるが、いずれもその下を櫓楫(ろしゅう)の船が一隻、場所によっては二隻並んで通過できるほどに大きなものである。またこの町を取り囲んだ郊外の山々には、大黄や生姜がたくさん生育していて、ヴェニス銀貨1グロッソも出せば、とびっきり上質の生姜がたっぷり60ポンドは入手できよう。


スージュー市は管下に16の都市をもっているが、そのいずれもが堂々たる大都会で商業・手工業が繁盛している。


「スージュー」というこの町の名称は訳して「現世」の意味であり、この近傍に「天国」の意味を持ったもうひとつ別の都市があるのに対応している。両者はともに天国と現世に比せらるべきまでにりっぱな都市といってこう命名されたものである。「天国」という都市についてはいずれもう少しく後で述べるところがあろう。(東方見聞録2 P54〜56より)



ヴェニス銀貨で生姜がたんまり買えるという話がどこでどうなったら、「東洋のベニス」になるのか。