よしなしごとダイアリー

日常のあれこれをああでもないこうでもないと考える

アート感電ツアー

解説するカジポンさん

きょうは朝早起きして、奈良まで行ってきました。楽しみにしていたアート感電ツアーですから。
奈良国立博物館に9時半をちょいと回って到着。なんとかカジポンさんを発見。やれ、うれしや。ここで「楓蘇芳染螺鈿槽琵琶(かえですおうぞめらでんそうのびわ)」を拝見する。胴に皮を張って象の乗って楽を奏でる4人の楽師の絵が描かれているのが美しい。
さて、早足で奈良県立美術館『モネ展』に移動。観覧の前にカジポンさんの熱の入った解説を聞かせてもらってから入場。光輝く印象派の巨匠、モネの絵と対面できて至福なり。睡蓮の絵だけで200枚を書いたというからびっくりです。最後の部屋の睡蓮がきれいやな〜と思ったら、チケットの絵柄になっていました。
次は大阪市立美術館万国博覧会の美術』。なんの情報もなかったんで、一体何が展示されているのかも知らない有様でしたが、19世紀末の日本の工芸品の技術の高さに感服いたしました。また、高村光雲の「老猿」に遭遇、こんなところで見られると思わなかったのでラッキー。植物を細密画のようなタッチで書いた織物・精巧な置物など、当時の日本の技術の高さに驚くことしきりでした。ガレの花瓶などがここにもあって、同時代性を感じました。
ラストはサントリーミュージアム天保山『没後100年記念 エミール・ガレ展』、なんときょうはタダですもん!美術館に行く前に天保山の登山というイベントもあり。これは標高4.53メートルの日本一低い山です。「ひとよたけのランプ」の美しいことといったら・・・。そして日が暮れてから見る「くらげの杯」は、ほの暗い中に明かりに透けて見える海の情景が幻想的でこれまたスバラシイ。暗くなってから見るともっといいよと教えてくれたカジポンさん、ありがとう。蘭の花を配した花瓶には、ウラに枯れた花が対になっているのです。生と死、この双子から誰も逃れられない。
この日はアイマックスシアターもタダというので、「ブルーオアシス」も見て来ました。ほんとにすぐそこにいるような立体感に驚きながら鑑賞完了。

きれいなものを見て心は満たされましたがすきっ腹で帰宅、カレーが残ってたわん。
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