よしなしごとダイアリー

日常のあれこれをああでもないこうでもないと考える

バカの大足

纏足の靴

私靴のサイズは24センチ、横のアーチがなくて幅広で、合う靴がなかなかありません。

さてお隣中国では「纏足」という習慣がありました。
殷の紂王の妃の妲己が妖怪で、足だけが人でないのを隠すために布で足を包んでいて、これを宮中の婦人が真似たという説がありますが、これは伝説ですね。

南唐の末代皇帝李莘(りいく。在位961〜975)は、高さ6尺(2m弱)の金で蓮をかたどった舞台を造らせ、宮嬪の「ようじょう」の足を布でしばり、指先を曲げて三日月状にして舞わせたと、 劉達臨著『中国性愛文化』に書いてあるそうです。
http://homepage3.nifty.com/alacarte/hajimete-4.htm
なんでまたそんなことをするのかというと、私は見た目の美しさのためだと思うのですが、不自然な歩き方のためにあそこの筋肉の締りが良くなって喜ばれたという説がございます。

中国では唐代から足の小さい方が美しいとされ、宋代に入って芸妓が始めたものが広まったというところでしょうか。でかい脚では嫁の貰い手がないとされ、幼児のうち足の指を親指以外の4本、ベキバキと内側に折り込んで、布でぐるぐる巻きにしてしまいます。きっちり巻いて足の成長を止めてしまうのです。ひえ〜。
歩くこともままならず、さぞや不便なことであったでしょう。
1985年には国で禁止となったにもかかわらず、この風習は1920年ごろまでつづきました。第二次世界大戦時、満州に渡った日本人が纏足の婦人を見かけることがあったそうで、つい最近まであったことなんですね。
色々な文化を取り入れてきたのですが、纏足と宦官だけは輸入しなかった日本でした。
http://photo-collage.jp/gensougarou/gall/gall/81.html