よしなしごとダイアリー

日常のあれこれをああでもないこうでもないと考える

大モンゴルの時代

世界の歴史

こちら時代は変わって1997年刊の「世界の歴史 大モンゴルの時代」(中央公論社)です。


マルコ・ポーロは実在しないという説をとっている杉山正明氏が執筆しておりますので、当然この書にもマルコ・ポーロは登場してまいりません。


その辺の記述は
マルコ・ポーロの口述を踏まえるとされる『イル・ミリオーネ』にも・・・」(30P)
と、
「・・・マルコポーロという名に仮託された誰かが、1292年、大元ウルスからフレグ・ウルスへの花嫁と正副3人の使節し随伴して航海したのも、まさにこのルートであった」(44P)(フルグ・ウルスはイル・カン国のモンゴル時代の呼び名)
とあり、マルコの名前はあるものの、人物としてはいない説で話をしております。
このあたりは愛宕氏同様、永楽宝典の記述を基にしていると推察いたしますが、同じ資料でこうも違うものだということでございますなあ。