よしなしごとダイアリー

日常のあれこれをああでもないこうでもないと考える

神戸の夜景は1000万ドル

100万ドルの夜景と言うのはよくある常套句で、香港の夜景は100万ドルとかいうじゃありませんか。
この「ミリオンダラー」はすなわち「価値のある」ということだと理解しておりました。


ところが最近は物価上昇で神戸の夜景は1000万ドルするらしいです。(10億6000万円くらい?)
http://osaka.yomiuri.co.jp/mono/mo51017a.htm
「神戸の夜景 いつ“値上がり”」
変動相場制をきっかけに、1975年から値上げしたそうです。



http://webnews.asahi.co.jp/you/special/2005/t20051013.html
「神戸の夜景1000万ドル大作戦!」(2005 10/13 ニュースゆう特集)より


六甲ケーブルの社長でもあり、夜景観光の推進を図るリーダーでもある今西淳二さんは、ある作戦で人気復活を考えた。その作戦とは、『夜景は本当に1000万ドルなのか計算しよう作戦』。まず、今西社長が用意したのは、世帯数がわかる国勢調査結果表。そして・・・。


平田取締役『眺望できるエリアがわかりました』
取締役も加わり、六甲山からの眺望可能エリアを調べた結果、およそ350万世帯分の灯りが見えた。


一般家庭の電気代を1日平均およそ220円として、それを世帯数でかけ、1ドル110円換算で割ると・・・。
今西社長『721万ドル。出ました!』
ん?279万ドル足りない・・・。


だが、ここで関西電力が試算したオフィスビルなどの電気代『300万ドル』をプラスすれば、夜景の値段は軽く1000万ドル以上を超えることが実証された。
今西社長『夜景をPRするにも、自信がつきました』
夜景人気が落ち込むことへの危機感から、自信を失いかけていた今西社長。 」


電気代で1000万ドルとはみもふたもない・・・。


http://www.kobe-np.co.jp/kurashi/200504hatena/35.htm
「32.神戸の夜景は1千万ドル? 一帯の1日の電気代でクリア」(はてな?探偵団 神戸新聞)(2006/03/08)



初出については、昭和28年に関西電力の副社長・中村鼎氏が同社の広報誌10月号に「百萬弗の夜景」というコラムで電気代の試算をしていたようです。


http://www.melma.com/backnumber_66976_1487871/(メルマ!今日の川柳 2004/2/24)より


「・・この夏、六甲山に登る機会があった。そしてよく耳にしていた「百万弗の夜景」を鑑賞する事ができた・・・
という内容のものだったという。この文面から神戸に住む外国人が「100万ドルの夜景」という言葉を既に使っていた事が伺い知れる。

六甲山頂から見渡せる夜景は、大まかに大阪市尼崎市・神戸市・芦屋市の4市といえる。昭和28年当時、この4市の電灯の数は約496万7000灯であった。その月額の電気料金は4億2900万円であった。これを当時の1ドルが360円の換算レートで割ると、119万ドルになる。正しく昭和28年の六甲山の夜景にかかっている一ヶ月の電気代は「100万ドルの夜景」であったのである。」


大阪市まで含めての試算です。当時の一ヶ月の電気代は一般家庭で300円程度。いまとなっては1000万ドルどころじゃないはずですが。