よしなしごとダイアリー

日常のあれこれをああでもないこうでもないと考える

ネサヨ運動

小学生のころ「ネサヨ運動」なるものがありました。


ある日の朝礼の時間に
「語尾に『ネ』『サ』『ヨ』をつけるのは方言で、汚い言葉なのでやめましょう」
と先生が言ったので、栃木の田舎の小学生はみんなびっくりしたもんだ。


「『さー』とか言ったらだめなんだべ」
「んだよ。でもネサヨって言わないようにすんの難しくねぇけ?」
「ネサヨって方言だったんかな」
「むりだっぺよ」


もうネサヨ運動以前の問題。使わないようにして話すなど無理な相談でした。


当然、浸透しないままこの運動はいつともなしに消滅したのでした。


ふと思い出すと不思議な夢だったような気もするので検索してみたら、ちゃんとでてきましたよ。


http://www.nhk.or.jp/a-room/kininaru/2004/06/0622.html
「気になることば ネサヨ運動の足跡をたどって」


http://homepage3.nifty.com/recipe_okiba/nifongo/glossn4.html
日本語学の簡易用語集」
ネサヨ運動(ねさようんどう)
昭和33年(1958年)に神奈川県鎌倉市腰越小学校(小島寅雄校長)ではじまった方言矯正のキャンペーンのこと。発話の末尾を「ねー」、「さー」、「よー」と伸ばす話し方をしないように求める。その後、全国に展開し、1965年頃には全国で85のチェーン校があった。腰越小学校でのキャンペーンは昭和41年に終了するが、その後も姉妹校ではキャンペーンが続けられた。


やっぱりこれはほんとうにあった運動だったのですね。腰越小学校から発祥して運動は全国に広がり、いつとはなしに終焉を迎えたというわけですな。


http://d.hatena.ne.jp/goldhead/20070302
「関内関外日記」の「さらば言葉よ」(3/2の日記)