志村けんのコント
飲み屋で知り合った水商売の社長に、「パートをやめて、スナックの雇われマダムにならないか」と請われて、その気になったお方がいたんですよ。
水商売とはよく言ったもんで、儲かるかどうかなんてほんとに水物。
昔宇都宮の営業所に勤務していたとき、よく行っていた居酒屋の若旦那は、はたちの頃東京でホストクラブで働いていたんだそうです。
「ナンバー2だったのよ」
ナンバーワンと言わないところがよくある話でそれっぽい。そこそこ稼いでいたそうです。しかしホストなんていつまでも続くもんじゃないしね、その後家業を継いで真面目に働く道を選んだそうです。
その彼は26歳の夏、くも膜下出血で亡くなりました。
さて、雇われマダムとやらになるべく、パートをやめると言い出した彼女、当面は給料なしだそうです。
「軌道に乗ったら、歩合制でバンバン入ってくるから」
軌道に乗る乗るって、いったいいつのことよ?と周りでは危ぶむ声多数。
案の定数ヶ月無給料で
「お客さんがいないときはしたの店の手伝いをしている」
「賄いのご飯は食べさせて貰ってる」
「お客さんの予約があるときだけ行くことになってる」
「しばらくお店の仕事がない」
とあっという間にランクダウンして、歩合制でガッポガポどころではなくなってきてます。
パートをしていたら少ないながらも給料が入るし、社会保険だってあるのに、なんでそんなもんに賭けることができるのか。人間地道が一番ですよ。
だいたいスナックのドアを開けたら、若くて美人のママがいるって言うんならともかく、×××がいたんじゃ、お客もびっくりですゼ。
志村けんのコントじゃないんだから・・・・。